独立した当時は、前職のつながりで仕事をいただくことが多く、飲食店向けの紙媒体のデザイン(メニューやショップカード、チラシ、ロゴ等)をしていました。
そこから、ブログのカスタマイズ、ホームページ制作へと少しずつ軸足を移し、世の中の流行りや「こうすると集客できる」というノウハウに合わせて、いろいろなやり方を試してきました。
もっと強みを尖らせる。市場のニーズに合わせる。SEOを意識する……。
そうやって正解とされるやり方を追いかけるうちに、いつの間にか「このまま続けるのは息苦しいな」と感じるようになりました。
トレンドを追い、次から次へと新しい手法を取り入れる。そういうスピード感の中に身を置いてみて、ふと気づいたんです。
私が本当に好きだったのは、大きな仕組みを回すことじゃない。
目の前のお客様と向き合い、その人の話を聞くこと。 「自分では当たり前すぎて気づかなかった魅力」を言葉にし、それが形になったときの、相手の表情が変わる瞬間でした。
残したかったのは、効率よく稼ぐための仕組みではありません。
その人の中にある温度感をすくい上げ、手ざわりのある形にすること。
そして、自分自身も無理なく、心地よいペースで仕事を続けること。
これまでの遠回りが無駄だったとは思わないけれど、いろいろ試したからこそ、「何を残して、何を手放すのか」がようやく見えてきました。
今の「余白とトリセツ」は、流行りのノウハウを剥ぎ取ったあとに、自然と残ってきたものだけでできています。
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