見えないこだわりを言葉にすると、仕事の見え方が変わる

まだ今ほど、個人がホームページを持つことが当たり前ではなかった頃。私は、ブログをホームページのように使える形に整える仕事をしていました。

ちゃんとしたホームページを作りたいけれど、まだそこまで費用はかけられない。でも、自分の仕事をきちんと伝えられる場所は欲しい。

そんな方にとって、ブログは手軽に始められる方法のひとつでした。

ただ見た目を整えるだけでなく、その人の仕事が伝わる場所にしたい。そう考えて、プロフィールや記事の見せ方も含めて、その人らしさが伝わるようにデザインしていました。

たとえば、書道教室の仕事では、開業したきっかけや想いをプロフィールにストーリーとしてまとめました。

別のフラワーアレンジ教室では、完成した作品だけでなく、使っている花材やバックヤードを公開することを提案しました。

どちらも、見た目をきれいにするだけなら、そこまで必要ではなかったかもしれません。

でも、なぜこの仕事をしているのか。何を大切にしているのか。どんなところにこだわっているのか。

そういうものが見えてくると、同じサービスでも、その人ならではの仕事として伝わっていきます。

自分にとっては当たり前すぎて、わざわざ伝えるほどでもないと思っていること。実は、そこにその人らしさが隠れていることがあります。

こうした仕事を重ねる中で、ブログを整えるだけでなく、もっと自由に仕事全体を形にできるホームページを作りたいと思うようになりました。

そこから少しずつ、仕事の軸がホームページ制作へ移っていきました。

振り返ってみると、当時やっていたことと、今やっていることは、形こそ変わっていても、根っこの部分はあまり変わっていません。

何かを足して、きれいに見せる。

それだけではなく、すでにその人の中にあるものを見つけて、伝わる形にする。

デザインって、そういうことなのかもしれません。 今の「余白とトリセツ」にも、そんな考え方が続いています。

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