デザインやHP制作に向き合っていると、
「もっとちゃんとしなきゃ」「完璧にまとめなきゃ」と、
気づかないうちに肩に力が入ってしまうことがあります。
全部を伝えようとして、全体が窮屈になっていく。
大切なことほど、うまく言葉にできなくなりぼやけていく。
そんな“がんばりすぎたデザイン”は、
つくる側も、受け取る側も、どこか苦しくなってしまう。
わたし自身も、昔はよくそうなっていました。
だからこそ、
今大切にしているのが “頑張らないデザイン” という選択です。
“頑張らないデザイン”とは?
頑張らないデザインとは、
手を抜くことでも、完成度を下げることでもありません。
むしろ逆で、
必要なものだけを丁寧に残す、本質的なデザイン
のことです。
- 無理に盛り込まない
- 伝えたいことをひとつに絞る
- 余白を恐れず、呼吸できるスペースをつくる
- “自分らしさ”がにじむ温度を残す
デザインは足し算ではなく、引き算によって
その人らしさが静かに浮かび上がる世界だと思っています。
HPもブランド設計も同じ。
余白は「空白」ではなく、
意図を宿すためのスペースです。
なぜ頑張らない方がうまくいくのか?
① 本質が見えてくるから
要素を詰め込みすぎると、
「何を伝えたいのか」が見えにくくなります。
余白を残すことで、
言葉や写真、世界観の核がすっと際立ちます。
② ブランドに“呼吸”が生まれるから
派手な装飾は一瞬のインパクトはあっても、
長くは愛されません。
余白のあるデザインは、見ても疲れず、
その人の世界観に自然と馴染んでいきます。
③ 無理がないから続く
HPもブランドも「更新して育てるもの」。
頑張りすぎて設計されたデザインは、
あとから触るのが苦しくなってしまう。
自然体でつくられたデザインほど、
暮らすように更新できます。
これからの“頑張らないデザイン”が目指したい形
わたしが屋号もコンセプトも刷新したのは、
過去のやり方では、本当に届けたいデザインがつくれなかった
という実感があったからです。
外側を整えることに必死だった頃、
「伝えたいこと」と「形にしたもの」の間に
小さなズレが生まれてしまうことが何度もありました。
どれだけきれいに作っても、
その人の“芯”が見えてこない──
そんな違和感がずっと残っていたのです。
そこから学んだのは、
デザインは余白からつくるもの
だということでした。
余白を残すためには、内側の整理が必要だと思った
デザインとは、ただ整える作業ではなく、
「何を置かないか」を選ぶ作業でもあります。
余白をつくる──
その一見シンプルな工程を実現するためには、
クライアント自身の内側の棚卸しが欠かせないとわかりました。
目的は何か。
誰に届けたいのか。
何を大切にして働きたいのか。
この根っこが曖昧なままデザインを進めると、
迷いが生まれ、形も言葉も重たくなります。
逆に、内側が整うと、
デザインは自然と軽くなり、
余白は「意思のあるスペース」へと変わっていきます。
だから“棚卸しセッション付きのHP制作”をつくりました
余白のあるHPをつくるには、
外側のビジュアルから入るのではなく、
まず内側を丁寧に見直すことが、デザインを整える近道だと感じました。
そこで生まれたのが、
『余白を整えるHPプラン(棚卸しセッション付き)』です。
このプランでは、
制作前にじっくり話をしながら、
- 価値観の整理
- 届けたい空気感の発掘
- 優先順位の明確化
といった“内側の整え”を行います。
デザインは、その延長に静かに立ち上がる。
だからこそ、
表面的な装飾よりも、“その人の本質が息をする余白”
を大切にしています。
まとめ
頑張らないデザインとは、
完成度を下げることではなく、
自分らしさをそのまま届けるための整え方です。
余白を残すことで、
言葉もデザインも呼吸をはじめます。
力を抜いたとき、
あなたの世界観は静かに立ち上がる。
その自然な状態で、
必要な人に届いていくデザインを
これからつくっていきたいと思います。
もし、「自然体のデザインを一緒につくりたい」
「余白を大切にしたHPを持ちたい」と思った方はぜひこちらへ。

